お婆ちゃん

お婆ちゃん

今日のお客様はお婆ちゃん
お婆ちゃんは、足の悪いご自分を一生懸命にご自宅で世話をしてくれていた旦那様を最近亡くし、お子様が県外にいらっしゃるため一人では生活ができないので施設にお世話になることになりました。
ご自宅は今月いっぱいで引き渡さなくてはならなくなり、今日は施設へ持って行く物を選んでおられました。
どれもこれも旦那様や子供達との想い出の物と言われ、全て持って行きたいという気持ちが伝わってきました。しかし施設へはほんの一部しか持っていけません。想い出のアルバムでさえ全て持っていけないとのことでした。
想い出の品をたくさん残し必要最低限の物を車に積みご自宅を最後にするお婆ちゃんの寂しそうな姿がなんとも言えないくらい切なく寂しい気持ちになりました。
お婆ちゃんはご自宅に残った想い出の品が全て処分されることはご存知なので何度も「これ全部すてるんやよね?」と寂しそうに言われていました。私はお婆ちゃんに「残ったもので使いたい人がいたらあげてもいい?」と聞くと少しだけ笑顔になって「捨てるくらいなら誰かに使ってほしい」と言われました。
今私は家族がいて幸せです。でもふと人生の最後をイメージした時に一人ぼっちになってしまう可能性もあると思うと寂しくてなりません。
もしかしたら家族がみんな一緒に生活している今が一番幸せな時なんじゃないかと思う時があります。だから尚更未来に対して頑張りながらも今を大切にしたいと思います。

便利屋あなたの手日記